商品開発 「ごまんえつプロジェクト」
株式会社真誠さまと恊働でおこなった「ごまんえつプロジェクト」真誠さまの企業としてのCSR、ママ研の「ママをキレイにしたい」の2つの目的を軸しながら、逆とも言える流通に乗せる商品開発を行いました。そこには様々な葛藤、重ねられた議論、そしてプロジェクトの成功!実はその先にそれぞれ関わった方たちにもたらされたものがありました。ママも企業の方も必見です!
今回のプロジェクトがスタートしたきっかけは何でしょうか?
きっかけはNPO共同アイデアコンテストで3位になった事でした。このコンテストを主催している会社「パートナーシップサポートセンター」(以下PSC)の代表の岸田さんに声をかけて頂いたのです。 PSCは企業とNPOを繋ぐという事を仕事としている会社です。その代表の岸田さんが真誠さまと知り合いだったので、「ママ研さんと真誠が繋がったらいろんな事ができるんじゃないか」と提案していただき、間に入ってくださったのです。そして2013年3月に初めて真誠さまとの会議にママ研3人で参加しました。
最初は真誠さま側も「ママたちと何ができるのだろう?」と不安がたくさんあったと思います。そこで、企業の社会貢献(CSR)が大事だと言われている時代だからこそ、「私たちママ研としては、今までに積み上げてきたママのネットワークを使い、こういうができます」ということを、例を挙げながらたくさんお伝えしました。自分たちにとっては、目新しいことをお話した意識はありませんでしたが、真誠さまはすごく新鮮にとらえて下さって、「やってみましょう」ということになりました。
大変だったことはありますか?
今回のプロジェクトがカタチになるまでには、様々な葛藤がありました。CSRとは何か、そこからぶれないようにということが大変で、PSCの岸田さんに会議のファシリテーターとして入って頂き、ちょっとでも本筋からぶれると軌道修正。そしてまた話し合い、、、と、 商品開発とCSRをうまく抱き合わせできるように導いてもらいました。
CSRの本質は企業活動を通じてどう社会に還元していくかです。商品開発に偏り過ぎては企業だけのメリットになる、かといって社会貢献ばかりに偏ると企業が絡むメリットがありません。「どういう風に貢献していくか?」「どう結果として見ていくか?」企業目線、ママ目線でのバランスが難しかったと思います。
進めていく中で、大切にしたことは何でしょう?
やはりCSRの部分です。社会貢献を、私たちと真誠さまとどう見せていくか、ぶれないように進めていくのがこのプロジェクトの大切なところでした。ママ研にとっての社会貢献は「ママ達の意見を吸い上げて、ママたちをどう社会とつなげていくか?」ということです。ママたちが「社会に出る事でイキイキしてキレイになる」「真誠さまのゴマを使ってキレイになる」、その「キレイ」にいくつも意味を持たせ、「ココロもカラダもをキレイなママを増やす」をゴールと決め、進めていきました。
参加したママたちの事をお聞かせ下さい
繋がっているママ達6,000人にむけて、ブログやメルマガで募集記事を書き、一緒に商品開発に取り組んでくれるママを一般公募しました。面接は真誠さまにも入って頂いて、「ごまに対する想い」「どうして応募したか」などを聞いて6人に絞りました。
メンバーは、セミプロの料理教室の先生、専業主婦など、偏らずいろんな意見が出るように、とにかくバランスを考えてチーム構成しました。
検討会初日は、「どこから手を付けていいのか?」 と言った手探り状態でしたが、真誠さまのリードもあり、ママ達も徐々にホンネを伝えることができるようになったと思います。実は、「ごまあえの素」で進めよう!と決まるまでにもかなりの意見交換と、試作を繰り返しているんです。また、facebookのグループ機能を活発に使って、試作品をアップしたり、家族からの意見を投稿したり・・・と、SNSを活用することで、検討会の前後も、新製品のことを考える時間を持ってもらいました。300人近くのママからのアンケート結果から浮かび上がったコンセプト「無添加」「カンタン」「料理のレパートリーが増やせる」に沿うことも心がけました。もともと真誠さまの商品の中には、オーソドックスなごまあえの素の商品があったので、それを、ママチームの意見とコンセプトを取り入れてブラッシュアップしていきました。「ごまあえの素という既製品をそもそも主婦が使うのか?」根本的な議論を重ねながら掘り下げていく。「じゃあ使わない人はどんな風にすれば使うか」「使っている人にさらに安心して使ってもらうためには?」など、1つ1つ意見を出し合って「こんな商品だったらママたちのこんな悩みが解決できるはず」と議論をさらに重ねていきました。最初は遠慮がちだったママ達からも意見がどんどん出てくるようになり、「すごく頭が柔らかい」と真誠さまはびっくりされていたくらい。
「社内で意見を出し合ってもこんな風には出て来ない」とママ達の底力を評価して頂けました。小さなお子さんがいたり、仕事をされていたり、と諸事情ある中、メンバー全員が商品開発を「自分事」と捉え、指示を待つのではなく自らの判断で動くようになってくれたのは、ママ研にとっても真誠様にとっても、想定外の嬉しさでした。自分たちの意見がきちんと反映されて手応えを感じていくママたち。私たちママ研はそのママたちが変わって行く手応えを感じることができたのです。
真誠さまに喜んでもらったことはなんでしょう?
ストーリーや開発への想いを感じることができる商品ができたことは、もちろん喜んでもらっています。ママたちとの関わり合いの中で得られることがすごく多かったそうです。担当された岸川さんに言って頂いた言葉です。「サラリーマンとして業務をこなしていく事だけじゃない世界を知りました。多方面から商品を見ることもできるようになりました。想いがある人たちが集まるといろんな事が前向きに進んでいくかを実感しました、いい機会を頂けました。強い想いがあると仕事はこんなに楽しい!」まるで人材育成に関わるようなのメリットを感じて頂けました。そしてこの成功を見て、講演依頼も来ていると聞いています。
未来に向けて次の展開はあるのでしょうか?
今までは、CSR委員会の予算で動いてきたのですが、今後は「ごまんえつプロジェクト」としての予算を頂けると聞いています。 第二弾・第三弾をどんどん世の中に出していきますよ! そしてママチームメンバーはもっと増えると思います。この経緯をフェイスブックでたくさんのママたちに伝えてきたので、ママたちの中から「参加したかったな」とか 「次は声かけて」などの意見をすでにたくさんもらっています。 「ごまプロ」の未来は明るいと信じています!
最後に
今回チームメンバーとして活躍してくれた6人のママたちは、TVやイベント、フェスタなどいろんなところに出てくれています。最初は、人前で全くしゃべれなかったママが、今はマイクを持って商品の良さを堂々と語ってくれるんですよ!すごいことだと思いませんか?実は、子育て中のママは、社会とのつながりがない と感じてしまいがちなんです。でも今回、お仕事としてこのプロジェクトに関わって頂いたことで、「ママである自分を活かして、社会の役に立てるんだ」と、確信し、自信を持ってもらうことができました。
プロジェクトのおかげで家族との会話が増えたとも聞いています。試食やアレンジ料理を子どもや旦那様に食べてもらって意見を聞いたり。何より旦那様が認めてくれているというのを聞いてとても嬉しかったですね。よく企業とママとの座談会などを行う事はあるんです。でも自分たちの意見がどんな風なカタチで活かされているかわからないまま終わることが多いんです。会社名を隠したまま開催することもあります。一所懸命、意見を伝えてもその想いがどこへ伝わったのかわからないと、やっぱり虚しいです。そんな中、今回の「ごまプロ無添加ごまあえの素」と「雑穀あえの素」のようにみんなの想いがカタチになり、全国スーパーに並んでいるのは、スゴい事です!
プロジェクトで真誠さまにもたらしたもの、ママたちにもたらしたもの、ママ研にもたらしたものがはっきりありました。もちろん商品を購入して頂いた方にもたらしたものがあったら私たちは最高に嬉しいです。